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7名の幹部に対するリーダー研修と目標管理制度(OKR)の導入と運用(株式会社利根川産業様)

 
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支援企業の概要

  • 社名:株式会社利根川産業
  • 業種:産業廃棄物処理業
  • 所在:東京都足立区
  • 社員数:約90名
  • 支援期間:2019年3月~2021年10月(約2年7か月)

株式会社利根川産業様ホームページ

 

ご相談いただいた背景と課題

 

ご相談者は取締役業務部長の利根川靖様で、現社長のご長男です。

 

事業承継も視野に入れていらっしゃって、ご相談いただいたのは、企業理念(ミッション・ビジョン・バリュー)の策定を丁度完了されたタイミングでした。

 

企業理念(ミッション・ビジョン・バリュー)の策定と合わせて、次代をになう比較的若い30代から40代の7名の社員の方を今までは明確になっていなかったリーダー職に抜擢されたのですが、それまでは研修を実施されたことがほとんど無かったこともあり、少し行き過ぎた指導になってしまうリーダーの方もいらっしゃって、リーダーのメンバーに対するコミュニケーション能力やマネジメント力を高めたいというのがご相談のメインテーマでした。

 

また合わせて、社員の皆さんには自ら考えて行動し、PDCAサイクルを回せるようになり、最終的にはやりがいや働きがいを感じながら働けるようになって欲しいとのリクエストもいただきました。

 

これは現社長や利根川業務部長のお人柄もあると思いますが、もともと利根川産業様の人間関係と社風がとても良かったこともあり、次に具体的にお話ししますが、非常に効果の高い支援になったと思います。

 

支援方針

 

支援方針は利根川業務部長のリクエストに基づき、下記の支援方針を設定させていただきました。

 

  • リーダー7名に対するリーダーシップとマネジメント力を高める研修を実施し、幹部としての役割の理解を深めるとともに、メンバーとの信頼関係を結ぶコミュニケーション力を高める。
  • 会社の5年後のビジョンを描き、そのビジョン実現のための全社目標と部門目標を設定し、定期的に目標の達成状況を確認し合うことで自分たちで目標管理制度(OKR)を運用できるようになり、リーダー7名自身がまずPDCAサイクルを回せるようになる。

 

支援の成果

 

2021年10月に約2年半の支援を終了しましたが、その後の支援の効果などをお聞きするために、利根川業務部長と弟さんでリーダーとして上記の支援に参加していただいていた利根川勧さんに約1年が経過した2022年10月に支援後の組織変化などについてお話をお伺いしました。

 

まず、支援させていただいた目標管理制度(OKR)を続けていらっしゃいますかとの弊社からの問いに対して、「試行錯誤し、時間はかかっているが、自分たちで目標を設定し、毎月進捗管理をしています。」というお話を聞いて、本当にうれしく思いました。

 

目標管理制度(OKR)の運用は、大企業でも難しいところがあり、それを自力で続けていらっしゃるのは本当に素晴らしいなと思います。

 

そして、弊社の支援の効果や変化などがあれば教えてくださいとのリクエストに対して、次のことを上げていただきました。

 

「リーダーとしての自覚ができてきている。以前は会社から指示されてからやるという感じだったが、自分の役割と責任の中で業務を自律的に進めているのが見て取れる」

 

「正直目標を設定するというのは簡単ではないが、リーダーみんなで議論しながら設定していくというのはとても良いと思う。目標管理制度(OKR)の導入で目標ができ、みんなでチャレンジしていくという一体感が出てきたし、共通の目標無しに業務を行っていたころに比べて、とても達成感が出てきた。」

 

「一つの目的に向かってみんなで協力してやっていくのはやはりいいなと思う。目標設定の大切さがあらためてわかった。」

 

「支援中に出てきたアイデアで、お客様(スパーマーケットなど)のごみ置き場の状況をドライバーが報告する仕組みができ、継続している。リーダーとドライバーのコミュニケーションが高まった。」

 

「ごみの収集の際の業務を効率化するコツや注意点を動画にして、ドライバーと一緒に動画を見て、感想を言ってもらったりして、スキルアップを図っている。安全運転の動画も作り、配信をしているが、目に見えて事故が減っている。また、幹部が動画を編集するスキルも高まってきている(動画は現在約50コンテンツあるそうです)。」

 

最後に今後の組織・人事課題をお聞きしました。

 

「ドライバーとの面談を始めた。今は目標設定は、全社目標と部門目標までだが、将来的には個人まで目標を落としていきたい。」

 

「組織として成長していくために、人事制度の整備など、人事管理をしっかりやっていきたい。」

 

とのことでした。

 

株式会社利根川産業の幹部の皆さんは本当に明るく、仕事に真摯に取り組む方たちばかりで、とても思い出深いクライアント様です。

 

目標管理制度(OKR)を自力で継続していただいていることと具体的な成果が出てきていることは支援者として本当にうれしい限りです。

 

目標管理制度(OKR)の導入・運用の支援について

管理職のマネジメント力の強化について

 

具体的な支援内容

 

そして約2年7か月の支援期間に実際に実施させていただいた支援の具体的な内容は下記のとおりです。

 

1.リーダー7名に対するリーダーシップとマネジメント力を高める研修

  • 好循環を生み、業績の高い組織とはどんな組織かの討議
  • リーダーの役割と信頼関係の重要性の理解
  • リーダーの中心軸=人生理念を明確にし、日々の仕事に活かす
  • コミュニケーション力のアップ=信頼を結ぶ人との向き合い方のレクチャー
  • 組織のパフォーマンスを高めるためのリーダーの心のあり方

管理職のマネジメント力の強化について

 

2.目標管理制度(OKR)の導入・運用の支援

  • 利根川産業の企業理念(ミッション・ビジョン・バリュー)の共有
  • 会社を一つのチームにする目標管理制度(OKR)の仕組みの理解
  • SWOT分析、会社の5年後のありたい姿(5年後ビジョン)の策定
  • 5年後のありたい姿(5年後ビジョン)を実現するための2020年度全社目標(全社OKR)の設定
  • 2020年度全社目標(全社OKR)を実現するための部門目標(部門OKR)の設定
  • 月1回の全社目標(全社OKR)と部門目標(部門OKR)の達成状況を確認するミーティング

(毎回のミーティングで行うこと)

  1. 全社目標(全社OKR)と部門目標(部門OKR)の内容の確認
  2. 目標達成に向けた活動内容と成果の確認
  3. 重要な課題の確認
  4. 次の月の活動計画の確認

目標管理制度(OKR)の導入・運用の支援について

 

利根川産業様の支援は、月1回3~4時間の幹部の皆さんに対する研修やミーティングを繰り返す形で実施させていただきました。

 

1のリーダー7名に対するリーダーシップとマネジメント力を高める研修は、2019年6月から12月の7か月間で実施し、2の目標管理制度(OKR)の導入・運用の支援は途中コロナで中断した時期もありましたが、2020年1月から2021年10月までの約1年半実施させていただきました。

 

リーダーに抜擢されたことで7名のリーダーの皆さんのモチベーションも高く、リーダーシップ・マネジメント研修にも、目標管理制度(OKR)の導入・運用についてとても真摯に、楽しんで取り組んでいただきました。

 

会社の5年後のありたい姿(5年後ビジョン)の策定やそのビジョンを実現するための1年間の全社目標や部門目標を話し合って設定することは、とても慣れない経験だったと思いますが、宿題を出すときちんとやってきてくれて、少し時間はかかりましたが、皆さんが納得する、チャレンジングな内容の目標を設定することができました。

 

お客様からのお言葉

 

最後に利根川業務部長に、弊社のサービスはどのような方に合うと思いますかとたずねたところ、下記のコメントをいただきました。

 

「外部の専門家の意見・知賢を頂けることは中小企業にとっては非常に有効であると考えます。中小企業は中々専門的に一部のことに時間をかけることができません。社内単独で行うよりも推進力が働きます。人手が限られている中小企業こそ、外部支援をうけるべきと感じます。」

 

「はじめはぼんやりしていることが、専門家とともに時間をかけることにより形のなって効果が見れるようになります。やり方によっては幹部社員の教育、自らの意思で動く、主体性、ボトムアップというか、働き甲斐を感じてもらえるのではないでしょうか。」

 

「少ない人員の中で試行錯誤しているリーダーのみなさん、外部支援を活用してみてください。」

 

そして最後にこんなこともおっしゃっていただきました。

 

「またご支援してもらう時に成長を見せられるように頑張っていきます。」

 

こちらこそ、またご支援させていただくこともあるかもしれませんが、株式会社利根川産業様の社員の皆さんの成長と組織のご発展を心から祈念しております!

 

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