理念経営をOKRで確かなものにしましょう!
はじめに ~理念経営の真価~
今年の5月に出版された「理念経営2.0」という本が売れています。
読んだ方もいらっしゃると思いますが、理念経営というテーマの本がベストセラーになるというのはとても異例で、それだけ理念経営が今この時期に注目されているということだと思います。
この本は見出しにもあるように、会社の「理想と戦略」をつなぐ方法・手順が書かれた本ですが、私がもっとも心惹かれたのは冒頭のはじめにで語られている、著者と著者が経営する会社のエピソードです。
著者の佐宗邦威さんは、P&Gでマーケティング、ジレットでブランディング、ソニーで新規事業創出などを経験した後、クライアント企業の新規事業の創出やブランディングを支援する戦略デザインファーム「BIOTOPE」を立ち上げます。
クライアントの新規事業を生み出したり、ブランディングを支援するためには、その上流の会社の基本方針である企業理念やビジョンの明確化が必要なため、クライアントの企業理念やビジョンづくりにも踏み込んだ支援もし、企業理念やビジョン開発の分野でも有名になり、事業は順調に推移していました。
転機が訪れたのは、コロナ禍です。
事業は順調なのに、社員が辞め始めたのです。
佐宗さん自身が告白していますが、佐宗さん自身は自律分散型の「ティール組織」を志向していて、それが社員の自主性を重んじて、うまくいくと考え、クライアント企業の企業理念やビジョンの開発には携わっていても、自分の会社では企業理念やビジョンを設定していなかったのです。
企業理念やビジョンを設定することは、社員に価値観を押し付けることになり、縛ることになってしまうのではないかと懸念し、自身の会社では、明確にしていなかったのだと思います。
そこにコロナ禍が生じ、社員が在宅で仕事をする機会が増え、一人ひとりが自分の人生や働く意義などに少なからず向き合うことになって、「自分は何のために働いているのだろうか?この会社で働く意義はなんだろう?」と考えたときに、辞めるという選択肢を取る社員が少なからずいたのです。
一時は廃業することまで考えたそうですが、改めて自社の「存在意義」を社員の皆さんと考え、企業理念をつくることによって、組織の重心が定まり、各メンバーが自分の個性を活かして動く、真の安定した自律型組織になり、社員の退職が止まり、まとまっていったということです。
このエピソードからわかることは、多くの人はやはり、生活し、生存していくためだけに働ければいいと考えているのではなく、意義ある仕事をしたい、意義ある仕事ができる環境で働きたいという想いが、一方で大きく存在しているのだということだと思います。
コロナ禍も含めて、不確実性の高い、正解というものがないVUCAの時代、ますます自分たちの存在意義を明確にし、その存在意義に沿った自分達らしい決断をしながら進んでいくということがある意味企業にとって必須の時代になってきているのだと思います。
理念経営は、「志のある経営」「理想を掲げてその実現を追求する経営」と言い換えることができると思いますが、どんな志を持ち、その志をこれからどのように実現しようとしているかがわからないと、その企業が過去に行ってきたことや現在の業績がいくら輝かしいものであっても、これからのその企業の企業価値や存続していく可能性を社員も、顧客も、社会も判断することができないと思います。
志を持ち、その志の実現を真摯に追求している企業にやはり人は魅力を感じ、その企業で自分も働きたい、協力したいと思うのではないでしょうか。
ただ、もちろん企業理念やビジョンを言語化すればいいというものではありません。
企業理念やビジョンをメンバーが深く理解し、日々の事業活動や仕事の中で活かす、本当の意味での理念経営を実現する必要があります。
今回の記事では、理念経営の意義とその経営理念を本当に実現する最も効果的な方法だと考えるOKR(目的を軸とする目標管理制度)について、下記の順番で考えていきたいと思います。
- 理念経営とはどのような経営なのか
- 理念を経営の軸にする絶大な効果
- 事業活動や一人ひとりの仕事に理念を活かす最適な仕組み=OKR
それでは、理念経営とはそもそもどのような経営なのかから考えていきたいと思います。
理念経営とはどのような経営なのか
一口に理念経営と言っても、各社それぞれ違った形での理念経営がなされていますし、これが理念経営の正解というものはないと思います。
それこそが各企業の個性が現れる部分だと思います。
そのように正解がないということを前提に、あえて理念経営とはどのような経営かということを文章にしてみると、次のような経営のことを言うのではないかと考えています。
「事業をする上で自分たちが本当に大切にしたい想いや重要な価値観を明確にした上で、顧客や社会に良い影響を与えていく共通の目的の実現を目指して、メンバー一人ひとりが創意工夫し、協調しながら、企業全体で一貫性のある事業を展開していく経営」
理念経営のポイントは、
- 世の中に少しでも良い影響を与えるために、理想の実現を追求すること
- 理想の実現に向けて、自分たちは世の中でどんな役割を果たし、どんな存在でありたいのかを明確にすること
- そして、会社の事業活動や社員の日々の行動が、自分たちが本当に大切にしたい想いや重要な価値観に基づいて行われ、一貫性があること
になると思います。
一言で言えば、自分たちが本当に大切にしたいことをちゃんと大切にする経営と言えると思います。
できるだけ多くの人のために理想的な状態を実現したいという志を持ち、その志を自分の中心軸に据えて行動に一貫性のある人は、とても魅力的ですし、信頼を置くことができますし、安心して見ていられます。
よく例にあげられますが、どうみてもお金を獲得することだけしか考えていないと思えるような医師と地域の人びとの健康を維持増進するために医療に真摯に向き合っていると思える医師と、皆さんはどちらの医師を信頼し、診てもらいたいと思うでしょうか。
もちろん、私たちは生活したり、生きていくためには、生活に必要なものを獲得しなければなりませんし、そのためにはお金が必要です。
企業も同じように事業活動を続け、存続していくためには、収益を獲得することは必須です。
ただし、収益を獲得するために、どのような考え方にもとづいてどのようなやり方をするのかは無限の選択肢があり、それを決めるのがその企業が本当に大切にしたい想いや重要な価値観である企業理念だと思います。
その企業が、犯罪に近いような手段で多くの人を傷つけながらでも収益を上げようとするのか、環境に負荷を与えないように配慮しながら、できるだけ質の高い価値を提供し多くの人に喜んでもらうことによって収益を上げようとするのかの違いを生み出すのは、自分たちが大切にしたい想いや重要な価値観である企業理念だと思います。
理念経営を実現するということは、自分達らしいあり方ややり方を実現するということです。
その理念に、できるだけ多くの人に良い影響を与えたいという社会性が組み込まれていれば、その理念の実現を追求する企業は、魅力的で、信頼され、必要な人やリソースが自ずと集まってきて、卓越した業績を実現できる可能性が格段に高まると思います。
理念を経営の軸にする絶大な効果
理念経営は何も特別なことではなく、先ほど述べた通り、自分たちが本当に大切にしたいことをちゃんと大切にする経営です。
少し時間や手間をかける必要はありますが、自分たちが本当に大切にしたい想いや重要な価値観を明確にし、その企業理念を中心軸において事業活動やメンバーが日々の仕事を行っていく仕組みを整えていくことは、決して難しいことではありませんし、金銭的な投資もほとんど必要ありません。
それなのに、これからお伝えする数え切れないほどの効果が生まれます。
企業にとって、こんなにもローリスク、ハイリターンな取り組みは無いのではないかと思えるぐらいです。
そういう意味では理念経営をしない理由が見つかりません。
よく「理念で飯が食えるか」という方がいますが、理念があった方がより質の高い仕事ができ、理想に向かってより充実感が得られ、かつ飯も食えるのです。
理念経営の実現による効果はある意味無限にあると言えますが、主に考えられる11の効果を上げてみたいと思います。
経営に一貫性が生まれ、社員、顧客、社会からの信頼が高まる(ブランディング)
企業理念を明確にし、その企業理念にもとづいた事業活動やメンバーの日々の仕事が実現できれば、経営に一貫性が生まれます。
一貫性は信頼につながり、企業のブランディングだけではなく、外部も含めて人材からの「雇用主ブランディング」も高まり、結果として採用力や社員の定着率も高まります。
理想実現に向けて視座が高まり、良いアイデアが生まれやすくなる
理念経営は理想実現を追求する経営ですから、理想と現実のギャップをなんとか埋めたいと思う組織文化が育まれ、良いアイデアが生まれやすくなり、組織全体の創造性が高まります。
自分たちにとって大事なことと大事ではないこと、やるべきこととやるべきでないことの判断がしやすくなる
理念経営は自分たちが本当に大切にしたい想いや重要な価値観を軸にするわけですから、何か重要な決定をするときに、少し立ち止まって、原点に立ち戻ることができます。
この案件は収益はあまり得られないがやるべきだ、やりたい、これは儲けは大きいが自分たちの基準からしたらやるべきではない、やりたくないという判断が確信を持ってできるようになります。
この原点に立ち返ったジャッジができることが、自分たちらしさをつくっていくことになり、独自の事業展開ができたり、また信頼にもつながることになります。
自分達らしい独自の価値を提供できるようになり、自然と他社との差別化が図れるようになる
自分たちが本当に大切にしたい想いや重要な価値観を明確にし、その想いや重要な価値観にこだわって、お客様や世の中に対して提供しようとする価値(商品やサービス)を発想すればするほど、自ずとその提供しようとする価値(商品やサービス)は独自なものになり、他社との差別化が図れるようになります。
特に中小企業は、他社とは違うより質の高い価値を提供する差別化を常に図っていくことが、持続的に事業を展開していくための必須要件だと言えます。
事業全体や社員一人ひとりの仕事の質が高まる
企業理念は基本的にお客様や世の中の人びとに対して、このような価値を提供できるこんな企業でありたいという目指す理想の姿(ビジョン)を明確にし、その実現を目指すので、メンバーの利他的な志向とモチベーションが高まります。
自ずと事業全体の質が高まりますし、その事業を展開するメンバー一人ひとりの仕事の質も高まります。
理念への共感を軸に、社員、顧客、パートナー、地域、社会と関係を結びやすくなる
志を明確にし、宣言すると、その志に共感する人が集まってきて、コミュニケーションを取ることによって関係が深まります。
当社が支援していたある企業が、企業理念を明確にし、その企業理念を求人広告で明確に打ち出すようにしたら、それまでは全く出会えなかったような企業の幹部経験者が応募してくるようになったということがありました。
困難な状況にも立ち向かっていくことができるようになる
理念経営では、自分たちの利益を超えて実現したい強い目的があるので、できない理由を考えるのではなく、できる理由を考えられるようになるので、良いアイデアが生まれやすく、メンバーが一致団結して、困難に毅然として立ち向かっていくことができるようになります。
人は自分のためだけではなく、他人のことも考えたときの方が強くなれることが多いのではないかと思います。
粘り強く、活動や行動をし続けることができるようになる
自分たちが本当に大切にしたい想いや重要な価値観を明確にし、その想いや価値観に基づいて設定した共通の目的は、自分たちが心からやりたい純粋な想いです。
内側からのモチベーションが高まり、目的を達成するまであきらめずに、前向きに活動や行動をし続けることができるようになります。
この前向きで持続的な活動や行動こそが、卓越した結果や成果を生み出すことに最も大きな影響を与えると言えます。
メンバーのやりがいが高まり、定着率も高まる
自分たちが本当に大切にしたい想いや重要な価値観にもとづいた共通の目的の実現を目指して仕事をするわけですから、メンバーは日々の目の前の仕事に意味を実感しながら働くことができるようになるので、やりがいや充実感が高まり、この会社でできるだけ貢献したいと思うようになり、定着率も高まります。
必要な人材が自然と集まってくるようになる
先にも触れましたが、企業理念を採用活動で明確に打ち出すと、その企業理念に共感する人材が応募してくるようになりますし、メンバーがやりがいや成長を実感しながら楽しそうに仕事をしていれば、口コミで人材が集まってくるようになります。
結果として、生産性や業績が高まる
自分たちが本当に大切にしたい想いや重要な価値観に基づいて、一貫性のある活動や行動ができるようになると、企業内に上記で見たような数知れない良い循環を生み出すことができるようになるため、高い生産性と卓越した結果や成果を生み出すことができるようになります。
いかがでしょうか。
上記に上げた理念経営が実現することによる効果は、繰り返しになりますが、企業理念を言語化しただけでは生まれません。
企業理念を明確にし、その企業理念にもとづいた日々の事業活動やメンバーの行動がなされるようになって初めて効果が生まれます。
ほとんどの企業がHPで企業理念を掲げていますが、事業活動やメンバーの日々の仕事に企業理念を十分に活かすことができている企業はどれくらいあるでしょうか。
簡単に言えば、言ってることとやってることが一致している、一貫性がある状態が必要です。
日々の事業活動や仕事に企業理念を活かす方法はたくさんあると思いますが、その中で最も効果的な仕組みがOKRではないかと私たちは考えています。
OKRは、定性的な目的を軸として設定する目標管理制度なので、今までの定量的な目標設定を中心とした目標管理制度と違って、理念経営との親和性がとても高い仕組みだと考えています。
それでは次に、OKRによってどのように企業理念と日々の事業活動や仕事を結び付けていくのかを見ていきたいと思います。
事業活動や一人ひとりの仕事に企業理念を活かす最適な仕組み=OKR
皆さんはOKRという目標管理の仕組みをご存じでしょうか。
日本では5年ほど前から注目され、書籍もたくさん出版されていますし、OKRの運用をシステムでサポートするベンダーなども生まれています。
理想を追求し、短期間で成長と成果を生み出すことを目指すOKRは、ベンチャー企業を中心に急速に導入が進みました。
ただ、このOKRはベンチャー企業に向くだけではなく、理念経営を実現したいと考えている歴史ある中小企業にとっても親和性が高いと考えています。
ここで、OKRとは何かについて、文章にすると下記のようになると思います。
「企業理念やビジョンの実現を踏まえ、全社、部門、チーム、個人などのそれぞれの階層で、上位組織の目的を達成するための1つの目的(Objectives)と2~5つの重要な結果指標(Key Results)からなる目標を設定し、すべての部署と個人がベクトルを合わせ、リソースを集中することにより加速度的な成長と優れた成果の実現を目指す目標管理の仕組み」
理想の実現を目指す挑戦的で定性的な1つの目的(O)と2~5つの定量的な重要な結果指標(KR)の組み合わせによってできている目標であることから、OKRと呼ばれています。
一般的にOKRの目標は3か月ごとに設定します。
OKRの設定が3か月ごとと聞くとそれは難しいなと思うかもしれませんが、3か月後にレビューをしてまたほぼ同じOKRを設定して進んでいく場合も多いので、中小企業の場合はOKRを1年ごとで設定し、状況が変わってその設定したOKRが機能しなくなることが明らかな場合は、柔軟に再設定するという運用で良いと思います。
それでは、OKRとはどんな目標になるのか、わかりやすい設定例を見ていただきたいと思います。
ある父親が想いを実現しようとしている場面と考えてください。
この父親は、本当に家族を幸せにしたいなという想いを持ち、家族を幸せにするとはどういうことで、何をすればいいのだろうと考えた結果、次のようなOKRを設定しました。
【例】
1.目的(O)
家族がいつも明るく、笑顔でいられるような家庭をつくる
2.重要な結果指標(KR)
- 家族一人ひとりがどんな個性を持ち、何にワクワクするのかをよく観察し、理解する
- 家族一人ひとりが本当にやりたいと思っていること受け入れ、できる限り応援する(自己実現を後押しする)
- 楽しくて、思い出に残るような旅行を家族全員で話し合って決め、年に1回必ず実施する
父親がこのようにOKRを設定することは実際にはないと思いますが、少し立ち止まって家族の中での自分の理想的なあり方を考えた場合、文章化しなくても上記OKRのような内容が、頭の中で浮かぶかもしれません。
様々な人が集まる組織では、自分たちはどんな理想を目指し、何を大切にしてその理想を実現しようとするのかを言語化し、共有する必要があります。
OKRはまさにそのような状態を生み出す最適な仕組みだと思います。
OKRは3か月から1年後の目的を見据えながら、日々の仕事をその目的の実現を目指して行っていく仕組みですから、企業理念とそのOKRの目的がしっかりとつながっていれば、日々の仕事が企業理念にもとづいて行われることになります。
企業理念を日々の仕事の中で活かしてほしいと考え、いろいろな企業で、企業理念を唱和したり、ポスターにして掲示したり、理念ブックをつくったり、理念に関わるエピソードを語り合う場を持ったりしています。
もちろん、こうした取り組みもとても重要だと思いますが、OKRの目的と企業理念とが一貫性を持って結びついて運用されれば、事業活動やメンバー一人ひとりの日々の仕事が、企業理念にもとづいて実現するようになります。
OKRでは、OKRを設定するとき、OKRの進捗状況を確認するとき、イレギュラーな状況が発生したとき、一定期間後OKRを再設定するときなど要所要所で企業理念を想い出しながら、進んでいきます。
ただ、企業理念という長期的で抽象的な目的と1年以内で設定される短期的で具体的なOKRを一貫性を持って結びつけるためには、一工夫必要です。
そこでキーになるのが、企業理念で掲げたことを実現するための中間目標である、3~10年後を見据えた中期的なビジョン(ありたい理想の会社)を設定することです。
中期ビジョンは、企業理念よりも短期的・具体的で、OKRよりも長期的・抽象的である「〇年後にこんな価値を提供できる、こんな会社になりたい」というメンバー皆が目に浮かぶようにイメージできる、目指す理想の姿です。
この中期ビジョンが、企業理念にもとづいて具体的に描ければ、その中期ビジョンを達成するための経営戦略や経営計画を設定することができ、その中期ビジョンを実現するための経営戦略や経営計画を描ければ、その経営戦略や経営計画を実現するための全社OKR、その全社OKRを実現するための各部OKRやチームOKR、そして個人OKRと、最終的には企業理念実現につながる目的で結びついた、様々なレベルで目的でつながった目標を設定できるようになります。
企業理念(ミッション・ビジョン・バリュー)
↓
3~10年後の中期ビジョン
↓
ビジョンを実現するための経営戦略・経営計画
↓
経営戦略・経営方針を実現するための全社OKR
↓
全社OKRを実現するための部門OKR
↓
部門OKRを実現するためのチームOKR
↓
チームOKRを実現するための個人OKR
個人OKRの実現が、チームOKRの実現につながり、チームOKRの実現が部門OKRの実現につながり、部門OKRの実現が全社OKRの実現につながり、全社OKRの実現が会社全体の経営戦略・経営計画の実現につながり、経営戦略・経営計画の実現が中期ビジョンの実現につながり、中期ビジョンの実現が企業理念の実現につながるという道筋が見えれば、メンバー一人ひとりが自分が行っている日々の仕事が最終的には企業理念につながることが理解でき、自分の仕事に意味や意義を感じながら、自律的に判断・行動することができるようになります。
まとめ
理念経営は、自分たちが本当に大切にしたい想いや重要な価値観を中心軸において、一貫性のある事業活動や日々の行動を行う経営です。
この理念経営が本当の意味で実現すれば、理念を活かせていない経営では考えられないような数多くの良い効果が生まれます。
そして、日々の事業活動やメンバーの仕事に企業理念を活かす、最も無理がなく、効果的な方法がOKRではないかと思います。
企業理念を明確にしたら、他の取り組みとあわせて、ぜひOKRの導入と運用を検討してみていただければと思います。